コレクションの概要
コレクションを使用すると、Content Catalog のコンテンツを整理できます。 ユーザーが特定のコレクションに対して権限を持っている場合、そのコレクションのコンテンツに対して参照や検索ができ、またコンテンツを Revit プロジェクトに配置できます。
コレクション管理者は、そのコレクションにアップロードされたコンテンツに対して承認や拒否ができ、またそのコレクションに送信されたコンテンツ リクエストを処理できます。
コレクションはいくつ持てますか。
Content Catalog ではコレクションを無制限に作成できます。ただし、シンプルさを求めるお客様の方が良い結果を出されているので、多ければ良いというわけではないようです。合理化されたコレクション戦略を維持することで、ユーザーは Content Catalog の習得と使用が容易になります。また、新しいユーザーのトレーニング時間も短縮されるので、BIM 管理者としての日々の業務も軽減されることが期待できます。
整理画層をコンテンツに追加したいが、合理化されたコレクション構造を維持したい場合、タグを使用します。たとえば、プロジェクト名または仕様番号でコンテンツにタグ付けすることができます。これにより、コレクションの数がコントロールできなくなるのを防ぎます。タグ付けにより、保存された検索条件ではコンテンツ コレクションをさらに詳細に検索できます。
コレクション整理の戦略
コレクションを紹介する際は、次の戦略をお勧めします。
戦略 1: コンテンツ管理に基づいて新しいコレクションを作成する
コレクションを確立するための最初の戦略は、コンテンツの管理方法を検討することです。クライアント固有またはプロジェクト固有のコンテンツを分割する場合、またはコンテンツのサブセットごとに異なる管理者を持つ場合は、よく考える必要があります。現在のコンテンツ管理プランで、コレクションの整理方法に関する最初のヒントがあるはずです。
戦略 2: 専門分野別にコレクションを整理する
2 番目に検討すべき戦略は、専門分野(たとえば建築、機械など)ごとにコレクションを整理することです。 コンテンツの重複がなくなり、検索が非常に簡単になります。
たとえば「パネル」を検索する際に、建築設計者が求めている結果は外装材で、電気設計者は電気パネルを探しているかもしれません。専門分野別コレクションで分類されていると、Content Catalog では他の専門分野のコンテンツを簡単に除外できます。したがって、膨大な量の他の人のコンテンツを調べて回ることもなくなります。
戦略 3: サンドボックス コレクション
サンドボックス コレクションを使用すると、未検証のコンテンツを Content Catalog に保存できます。このコレクションではすべてのユーザーが管理者のアクセス権限を持つことができるので、誰からの寄与でも受け入れることができます。また、コレクション管理者を 1 人に限定して、厳格すぎない基準でコンテンツ承認を任せることもできます。これらの寄与は、他のユーザーでも挿入、評価、タグ付けができます。このクラウド ソース方式によって、コンテンツの受け入れを効率的にテストでき、その後、他の評価済みや改良済みのコレクションに安全に移行できます。
コレクション整理の例
コレクションの整理方法を決定する際には、コンテンツを Content Catalog にアップロードすることで達成しようとしているビジネス目標が何か考えることが重要です。あるクライアントにとっては、セキュリティ権限とプロジェクト レベルのアクセス権の確立が最重要です。別のクライアントにとっては、素早い検索を可能にすることが主要目的です。
こうした目標は、それぞれに合ったコレクション整理構造を使用することで最もうまく達成できます。Content Catalog の BIM スペシャリストと密接に連携し、会社にとって最適なテーマを検討してください。
コレクション設定の成功事例を以下に示します。
例 1
このグローバル企業では、さまざまな地域のコンテンツに対してさまざまな管理者がいます。一般的な会社コレクションもありますが、コンテンツは地域ベースでも分割されています。
会社コレクション
イギリス会社コレクション
アメリカ会社コレクション
開発(管理者のみ)
マーケティング(マーケティング イメージ)
サンドボックス
例 2
この小規模から大規模の企業は、インチ/フィート単位とメートル単位のプロジェクトの両方を手がけます。単独のコンテンツ管理者またはパワー ユーザー チームがいます。社内の複数のユーザーがコンテンツを作成しています。
会社コレクション(インチ/フィート単位)
会社コレクション(メートル単位)
処理中(管理者のみ)
クラウドソース コンテンツ
例 3
この小規模から大規模の企業は、複数の専門分野で独自のコンテンツを管理しており、各プロジェクトのコンテンツを収集する場所を設けて改善するという企業文化があります。
建築会社コレクション
MEP 会社コレクション
構造会社コレクション
処理中(管理者のみ)
プロジェクトの寄与
例 4
この小規模な企業は、BIM 管理者はいませんが、複数のパワー ユーザーがいます。
会社コレクション
サンドボックス
その他のコレクション戦略
会社独自の要件に関わりなく、チームにとって最も効果的なコレクション戦略を策定する際に留意すべきその他の推奨事項は以下のとおりです。
インチ/フィート単位とメートル単位
場所または地域コレクション
プロジェクト コレクション
クライアント コレクション
サンドボックス/未検証
これらすべての要因を考慮してコレクション構造のフレームワークを構築したら、すべてが適切に配置され、より効率的に実行されます。コレクション構造を時々再検討することで、会社のワークフローに最適な状態を維持するようにしてください。