Content Catalog でベース ファイル グラフ セクションを使用すると、将来のバージョンの Revit を使用する際、ファミリの将来対応に役立ちます。多くのクライアントが、使用している旧バージョンの Revit コンテンツを管理し、Content Catalog により自動でアップグレードできるように選択しています。
ベース ファイル グラフ セクションに移動するには、ファミリの詳細を表示中に[ファイル履歴]タブをクリックします。
以下に示すベース ファイルのグラフ セクションでは、このファミリが 2015 年に最初に作成され、Content Catalog によって自動的にクラウドにアップグレードされたことが分かります。
上の画像で示す各アイコンが何を表すかは次のとおりです。
雲マーク: Content Catalog が自動的にクラウドから取得するバージョン
「利用不可」記号: Content Catalog が取得しなくなったバージョン
矢印付き線分: アップロードされたファイルのファイル バージョン(「ベース ファイル」ともいう)
たとえば、ユーザーのチームがプロジェクトに 2020 を使用している場合、Content Catalog がそのバージョンをクラウドから取得するため、チームは手作業でファミリをアップグレードする必要はありません。上記の例では、Revit 2018 の別のベース ファイルが、変更されたパラメータ データとともにアップロードされていることが分かります。このような場合、Content Catalog は、最新の Revit バージョンの 2018 ベース ファイルを、次の年のアップロードされたベース ファイル(上の例では 2021)までアップグレードします。
この作業を Content Catalog が実施したことで、Revit の将来のバージョンに使用される 2 つ目のベース ファイルが整備され、このファミリが将来のバージョンに対応することが可能になりました。つまり、ユーザーが Revit の最新バージョンを使用していれば、Content Catalog はそのバージョンのベース ファイルを使用しますが、それでも Revit の旧バージョンを使用するプロジェクトのために旧バージョンを引き続き保持します。
言い換えると、プログラムのバージョンに対して複数のバージョンまたは複数のコレクションの保持に関する心配は無用だということです。